ストーリー
◆楽園の時代
1946年、大西洋海中に、地上世界における法律や規制に縛られない、
科学者と芸術家たちの楽園「海底都市ラプチャー」が建造される。
そこでは、既成概念やしがらみにとらわれない様々な思想、自由な発想によって様々な研究がおこなわれ、
ラプチャーで暮らす人々は最先端のテクノロジーによって豊かな生活が約束され、
地上で暮らす人々が羨む楽園生活を謳歌していた。
ラプチャーの自由な環境、自由な発想から産み出された数多い研究開発の中で、
人類が次の進化段階に進む可能性が示唆される、人類にとって最大の発見がもたらされた……。
◆遺伝子物質「アダム」の発見
ラプチャー内でおこなわれた数多くの自由な研究開発環境の中から、遺伝子科学者である
テネンバウム博士によって、食用にも適さないことから人類にとっても大きな意味を持たない
ウミウシの一種から遺伝子物質「アダム」“ADAM”が偶然にも発見される。
「アダム」は、我々人類の肉体を飛躍的に向上させる性質を持ち、「アダム」は人間の進化の壁を
打ち破るであろうとラプチャーで暮らす人々は大きな衝撃を受けると共に、
博士の世紀の発見に狂喜し、進化を享受する期待に満ち溢れた。
しかし、この発見は、ラプチャーが地上の楽園から悲劇と狂気をもたらす発見だとは
まだ誰も予想していなかった……。
◆楽園の崩壊
人類進化の鍵と思われた夢の物質「アダム」の発見により、アダムの研究開発競争が熾烈を極めその結果、
地上の楽園と呼ばれたラプチャーは「アダム」を巡り2つの勢力に分断され過激な抗争へと発展していく。
夢の物質「アダム」は、人間の能力を飛躍的に向上させる代わりに、人間の持つ理性を崩壊させるという
人間にとって、禁断の果実であったのだ……。
2つの勢力抗争は熾烈を極め、遂にはラプチャーで暮らす平和な人々にも
「アダム」による恐ろしい人体改造の魔の手が伸びることとなる。
地上の楽園が、崩壊した瞬間であった……。
1960年、大西洋上で起きた飛行機事故により、生存者である青年ジャックは、
偶然にもかつての楽園都市ラプチャーの入り口を発見し、廃墟と化したラプチャーで
恐ろしくも奇妙な体験をすることとなる。そして、様々な謎を残したまま青年ジャックの物語は終結する。
さらに、10年後の月日が流れ……。
再び、惨劇の舞台となった楽園都市ラプチャーで真実の扉が開かれる……。